ビデオゲームでの対人戦少考
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ビデオゲームを介してプレイヤー同士が対戦する時、どのような意味のある遊びが起きるだろうか
”自動でゲームが進行していく”というルールは、実現することがビデオゲームにとっては簡単でアナログゲームでは難しい
2つ意味合いがあってプレイヤーが何もしなくても状況が変わってくということでもあるし、プレイに順番や切れ目がなく連続して行われるということでもある
これらを備えたゲームの対人戦について考察してみる。
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ところでこのルールは対戦において何をもたらすのか プレイヤーは時間という制約を強く課される。全く操作しなければ負けるのは当然として、操作することの速さや判断の速さ、時間に制約されたものが強く勝敗に影響する。
ゼロコンマ何秒で刻々と変化する状況に合わせて、素早く判断し適切な操作をゲームが終わるまで続けなければ勝つことができない。
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こう書いてみるとかなり複雑なことをしているように思えるが、おそらくビデオゲームをしている本人はそう感じていない
それはどんなに複雑な状態でも勝つための条件が非常にわかりやすいからだ。ゲームによってゴールは違うが、相手のHPを削るとか相手より早くゴールするとか基本的に常にわかりやすい形で明記されている。
そしてプレイヤーは勝つためにどうすればいいか考えてプレイする。このプレイという1つの行動は人間の能力の都合上、ゼロコンマ何秒に区切ることができないだろう
つまり、どんなにリアルタイムでゲームが進もうがプレイヤーは自分のリズムでプレイしてそれを楽しんでいる
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最後にいままでプレイとして扱ってきた1つの行為を分解して考えてみる。
このプレイというものはプレイヤーがゲームに勝とうとした結果選択する行為であるが、ビデオゲームの特性によってかなり異なるものとなる
2つに分けれるように思える
操作技術や反射神経、相手の行動予測などを伴い非常に短い時間で行うもの。
現在置かれている状態を認識し、勝つために次の動きを考え選択するという行為。その行為自体は難しくない。
前者の集まりが後者の選択肢になるのかもしれないし、ただそうならないゲームもあるだろう。
これらの違いはほとんど感覚なので、明確にわけれるものではないかもしれないが、今後もう少し分けてみたい
ただ、
戦略や戦術、作戦とかそういう言葉にしてしまうのは少し"遊び"が足りない